頭皮マッサージで心と体を癒すヘッドセラピー入門
著者:西川聡
定価:740円+(税)
文庫本:256ページ
出版社:マイナビ
「頭皮マッサージで心と体を癒す ヘッドセラピー入門」が、あなたや、あなたの周りの半径5m以内の人たちにとって、心と体を健やかに保つきっかけとなり、少しでも生き生きとした人生のお手伝いができればこんなに嬉しいことはありません。
わかりやすく、シンプルにヘッドセラピーを書き上げた入門書
<内容紹介>
「頭のこりをほぐすと、心のこりがほぐれる! 」
頭を癒すというカテゴリーは近年注目されるようになり、美容やエステ、マッサージなどの業界でも、メニューに取り込まれるようになりました。なぜ今の時代、頭を癒すことが求められているのでしょう?
それは、頭のこりをほぐすことが、心のこりもほぐすことにつながっていることを皆さんがどこかで感じ取っているからかもしれません。本書で紹介するヘッドセラピーは頭皮マッサージを通じて、身体だけではなく心をも癒すものです。
大事なポイントは、脳を癒すことと神経を癒し心を緩めること。これが自律神経の副交感神経に働きかけ、バランスを整えやすくして心が穏やかになり癒すことにつながります。頭から首や肩の筋肉や筋膜をほぐし、ツボを刺激することで血行・リンパ・気の流れがよくなることで、脳が活性化され、心身のバランスを整えられます。
本書では、ヘッドセラピーの第一人者、西川聡が自分ひとりでできるヘッドセラピーと、あなたの大切な人を癒すヘッドセラピーの基本と実践方法を紹介しています。今回、モデルさんが分かりやすく見本になり、ヘッドセラピーとはどういうものかを分かりやすく入門編としてまとめました。
これからヘッドセラピーを始める方も、すでに使われている方にも教科書に。まず、たしかなセオリーを学び、大切な人を労わり・守り・癒してほしいと願っています。
<目次>
【第1章】ヘッドセラピーを行う前に知っておきたい基礎知識
- どうして頭がこったり脳が疲れたりするのでしょう
- 「ヘッドセラピー」でストレスを軽くし、リラックスができる
- ヘッドセラピーを行う前に(1) ヘッドセラピーの3ステップを見てみよう
- ヘッドセラピーを行う前に(2) 頭の仕組みを理解しておこう!
- ヘッドセラピーを行う前に(3) 自分の頭に触れてみよう
- ヘッドセラピーを行う前に(4) 頭皮のタイプを知ろう
- 自分でヘッドセラピーを行ってみよう
- ヘッドセラピーの基本のやり方を知ろう
- ヘッドセラピーを行う際におさえておきたい「ツボ」のはなし
- スリーステップで基本のエリアをもみほぐそう ー 前頭部+頭頂部をマッサージ ー
- スリーステップで基本のエリアをもみほぐそう ー 側頭部をマッサージ ー
- スリーステップで基本のエリアをもみほぐそう ー 後頭部をマッサージ ー
- コラム1 ヘアケアグッズの選び方とシャンプーの基本
<第2章>今日からやってみよう! セルフヘッドセラピー実践編 症状別
- 頭皮や顔のパーツを刺激して気になる不快な症状を改善しよう
━━ 心 ━━
- 不眠
- 思考・ひらめき力アップ
- 集中力アップ
- 緊張をやわらげる
- ストレス解消
- リラックス
- リフレッシュ
- イライラ解消
- 倦怠感解消
- 不安な気持ちを解消
- 情緒不安定を解消
- やる気を出す
- 気力低下解消
- 気持ちを楽にする
━━ 体 ━━
- 自然治癒力のアップ
- 育毛促進
- 髪の毛サラサラ
- 眼精疲労
- 後頭部の頭痛
- 緊張型頭痛
- 慢性の片頭痛
- 鼻づまり
- 肩こり
- 背中痛・腰痛
- 便秘
- 冷え性
- 耳鳴り
- 首こり
- 女性ならではの不調
- めまい
- ひざの痛み
- 骨盤矯正
- 四十肩・五十肩
- 胃腸の不快感
- 全身疲労
━━ 美容 ━━
- リフトアップ
- 小顔
- 顔のむくみ解消
- 首のシワ・たるみ解消
- 肌の活性化
- コラム2 正しい水分補給でパフォーマンスアップ
<第3章> 大切な人に行うためのヘッドセラピーの基本
- 大切な人の健康のためにあなたができることは?
- 心も体も安らぐ心地よい環境を作る
- リズムを意識すると相手も自分も気持ちよくなる
- 寝て行うヘッドヒーリング
- 寝て行う正中線押し
- 寝て行う側頭上げ
- 座って行うブラッシング
- 座って行う肩もみ
- 座って行う後頭部ほぐし
- 座って行う側頭上げ
- コラム3 癒し合う=信頼し合うこと。人間関係も改善されます
<第4章> 大切な人に行うためのヘッドセラピー実践編 症状別
- 自分も相手も気持ちのいいヘッドセラピーを心がけて
━━ 心 ━━
- 座って行う思考・ひらめき力アップ
- 寝て行う集中力アップ
- 寝て行うリラックス
- 座って行うイライラ解消
━━ 体 ━━
- 座って行う育毛促進
- 寝て行う眼精疲労
- 座って行う後頭部の頭痛
- 座って行う緊張型頭痛
- 座って行う片頭痛
- 寝て行う鼻づまり
━━ 美容 ━━
- 座って行うリフトアップ
- 寝て行う小顔
- Q&A
著者 西川聡(にしかわそう)からのメッセージ
【ヘッドセラピー入門】を出版させていただくにあたり、私の想いを伝えさせていただきたく思います。
2011年3月の東日本大震災のあとすぐ、頭は心の反射区の場所であるとした「ヘッドセラピーの入門書」の書籍化のお話を、出版社マイナビ様より直接ご連絡いただきました。この時期にお話を頂けたことは、きっと意味があると感じ、大変うれしく、心の労わり方をヘッドセラピーという形で伝えていく決意を新たにできました。
私は、母子家庭で育ったためお金のことで大変苦労してきた経験があります。母は生活のために肉体労働の仕事をいくつも掛け持ちし、ひどい時には20時間働いて、立ち仕事で疲れた足を引きずりながら仕事に向かう日々を見てきました。
8歳のある夜、母が私の名前を呼び「洗面器を持ってきて!」と言うので駆けつけてみると、大量の鼻血を出ている状態でした。洗面器いっぱいになるほどの血が止まらない姿に、私はただ怖くて怖くて横にいるだけで何もできませんでした。その時の感覚は今でもはっきりと覚えています。
30年前の話なので、ストレスという言葉もまだ世の中にありませんでした。今思えが、これはあきらかにストレスからくる出血でした。
いつも私の根底に流れるものは、母のように真面目に生きているのに報われず、それでも懸命に生きている人をサポートしたい、そして調和のとれた生きるための知恵を伝えたい思いが強くあり、それが私の人生に意味を与えてくれると信じています。
幼少の時から危機感があった私は、智恵をつけるにはどうすれば良いかをいつも考えていました。そして、22歳の時にアイデアを見つけました。
『何もない人間が知恵を学ぶには、一流の人から学べばよい!』
そこで、成功者が集まる名門ホテルで、なおかつその人たちに触れられる理容師になることを決意しました。そして、研究してきました。
私の使命は、自分と半径5メートル以内の人の心と身体を健康にする知恵を広めること。そのために、頭から全てを癒していく今のヘッドセラピーを熟成させるに至り、自然と生業にすることが出来ました。
施術とヘッドセラピーを教えることに加え、今回の出版で新たに本というすばらしい媒体を通して多くの方にヘッドセラピーを知っていただく機会をいただきました。
お話を頂いてから1年半、編集者・ライターさんとすてきな本にするために打ち合わせを重ね、ようやく2012年のクリスマス前に、皆様にお届けすることができました。
出版のきっかけを下さった編集部の蓮見様、最後まで文書の編集・構成にご尽力いただいた藤原様、分らないことばかりだった私に親切にご相談に乗って下さった編集部課長の山本様、出版のデザイン・編集をしてくださった各関係者の皆様、タイトルやキャッチコピーなど意見をくれりヘッドセラピストの皆様、出張専門時時代から精神的にもサポートして頂いたセラピースペースパレットの京仔さんとスタッフの皆様、私のサロンHEADMA(ヘッドマ)にいつもお越し下さる素敵なお客様、いつもサポートしてくれる社員のみんな、学歴もお金も実績も人脈も実力も何もない時から支えてくれた妻、中卒で身寄りもいない中で命を懸けて私と妹を守り育ててくれたお母ちゃん、和歌山で見守ってくれているおばあちゃん、天国から守ってくれているおじいちゃん、そして最後にクローン病と共に歩みながら病室からずっとデザインや構成についてアドバイスとサポートをしてくれた妹に心より感謝申し上げます。
【ヘッドセラピー入門】を出版させていただくにあたり、私の想いを伝えさせていただきたく思います。
2012年12月11日 感謝をこめて 西川聡